お子様の歯を健康に
永久歯への生え変わり時期はとても大事です
皆様のお子様は今おいくつですか?
乳歯は生後6ヶ月から生え始め、生え揃うのは約3歳頃です。そして約6歳頃から乳歯が抜けはじめ、永久歯が生え始めます。
この時期に歯磨きを嫌がらずに自分で進んでしていますか?乳歯から永久歯へと生え変わるこの時期は、実はとても重要な時期です。
食生活や生活習慣は規則正しく行えていますでしょうか?大人の歯へスムーズに移行できていますでしょうか?乳歯や生えたばかりの永久歯は酸にとても弱く、虫歯になりやすい状態です。虫歯になる前の対策を行いましょう。
染め出し
プラークコントロール
歯の表面につく、ヌルヌルとした歯垢(プラーク)、この歯垢にはたくさんの細菌が潜んでいて、虫歯や歯周病の最大の原因です。
虫歯や歯周病を予防するためには、このプラークを除去することが不可欠です。歯磨きはプラークを取り除く基本的な方法ですが、正しい歯磨きをしないと、毎日磨いていてもプラーク(歯垢)を完全に除去することはできません。
きちんと磨けているかチェックしよう!
プラークは、歯の色と似た白い色をしており、ちょっと見ただけではきちんと磨けているのかわかりません。まず、正しいブラッシングができているのかどうかを確認しなければなりません。そこで、プラーク(歯垢)を赤く染め、歯の色と区別がつきやすくする方法が「染め出し」です。染め出しをすることによって、普段プラークを見落としている所を目で確かめることができ、歯磨きの癖がわかります。ぜひ試してみてください。染め出しの赤い色は食紅と同じ成分ですので飲み込んでも体に害はありません。
- ・まず、染め出し剤を歯のすみずみまで塗ります。
- ・その後2~3回うがいをして余分な染め出し液を洗い流します。
- ・赤く残ったところがプラーク(歯垢)が着いているところです。
- ・赤いところがなくなるまで丁寧にブラッシングしましょう。ブラッシングした後、もう一度染め出しで確認いたします。
- ・染め出しの結果を元に、患者様一人一人に合ったブラッシングの方法を指導いたします。
フッ素塗布
虫歯とフッ素はどのような関わりがあるのでしょうか。人の歯の表面は、エナメル質で覆われています。エナメル質は人体の中で最も硬いところですが、虫歯になる と溶けてしまいます。
フッ素はこのエナメル質(ハイドロキシアパタイト)に取り込まれるとフルオロアパタイトという虫歯に強い(溶けにくい)物質に変えることができます。
また成熟していない形成期の歯に対しては、より結晶性の高いハイドロキシアパタイトを生成して虫歯に強い歯をつくります。自然治癒が可能な初期のむし歯の場合、フッ素を塗ることで治癒を助けることができます。